Piroブログ ~2021年9月3日~ アフガニスタンのことで思うこと アフガニスタンから学ぶこと

アフガニスタンから米国が完全に撤退した。米国によるアフガニスタン介入が失敗に終わったことを意味する。アルカイダに勝ったところで終わらずアフガニスタンに介入し民主国家建設を目指したが失敗に終わった。

参考
米、海外関与の縮小鮮明 同盟国に問われる自助努力:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM318R30R30C21A8000000/

失敗に終わった理由の1つにアフガニスタン政府の「やる気」だ。アフガニスタン政府軍に戦う気力がなかったと言う。タリバンから独立したアフガニスタン政府は自国の驚異に対して米国に頼りっぱなしになっていた。頼りっぱなしの20年。アフガニスタン民主化に取り組んだ西側諸国の20年間は無駄に終わった。日本もODAで多額の資金援助をしてきた。ODAに協力してくれた現地スタッフは西側諸国に協力していたとされタリバンから殺される可能性があり日本国としては現地の日本人と日本に協力してくれた現地スタッフの救出が必要だ。契約満了した現地スタッフが救出リストから漏れているという情報もあるので日本政府は責任をもって全員救出に取り組んでほしい。

参考
日本のODAプロジェクトアフガニスタン無償資金協力
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/gaiyou/odaproject/middleeast/afghanistan/index_01.html

参考
日本政府の為に働いたアフガニスタン人の命を守れ!
https://t.co/9stOcz1fP4 https://t.co/4KKJZJdtoB
https://twitter.com/smith796000/status/1430827899964121090?s=19

今後のアフガニスタンはどうなるのか。チャイナは既にタリバンを容認しようとしている。アフガニスタンに取り残された米国人の救出にチャイナの外交ルートにも頼りたい米国はチャイナと電話会談を複数回行った。米国はチャイナに対抗しなければならないが難しい立場に置かれてしまった。日本政府も日本人、現地協力者の救出のために様々な外交ルートで交渉にあたっている。

参考
アフガン派遣自衛隊に撤収命令 日本政府、外交に軸足:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA314Q90R30C21A8000000/

米国の失敗は民主主義の敗北でもある。民主主義、西側諸国支持の私が思ったことだ。私達の民主主義は民主主義を知らない国に順応させることはできなかった。しかし、順応できたこの20年間の人にとっては民主主義の被害者だろうか。

参考
米軍、アフガン撤収完了 米最長の20年戦争が終結
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN014VT0R00C21A7000000/

米国の失敗は今後の政策に影響することは間違いなく、日本にも自助努力を求めてきた。米国は対チャイナに力を入れており台湾有事では日本も他人事ではなく自国のことは自国で護る準備が必要になってきたのだが、この意味に気づけない日本人は多い。今の日本では米国に見離される可能性もある。米国がいない日本は近隣国から睨まれ侵攻される可能性もある。気づいたときには既に遅い。