Piroブログ マイナス金利政策解除について 2024/04/04

 久し振りのブログ。長文になるからブログ。前回の日銀金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除と形骸化していたYCCの撤廃を発表されたけど、その話をまとめたい。私はマイナス金利政策を解除することに反対していた。

 

理由

マイナス金利政策を解除する程度ならば経済への打撃はないが、市場はネガティブに受けて、結果景気回復、デフレ脱却に向けた動きが取りにくくなると思ったから。急いでマイナス金利政策を解除する必要性ないし、賃上げ状況や経済指標など状況を見てからの判断でも遅くないので反対していた。そして、マイナス金利政策を解除することは利上げ(-1%から1%に引き上げ)なので、お金が借りにくくなり新興企業やハイテク企業は投資がしにくくなるだろうから経済成長にマイナス。住宅ローンの金利も上がると思えば家など大型消費は控えられ景気への悪影響。まあ、これだけでも景気がよくなるとは思えない。

 

結果

日銀の匿名希望からリークされ、メディアが騒ぎに騒ぎ、市場は織り込まれた。金融政策決定会合当日、翌日は何事もなかった市場。それを評価する人もいれば評価しない人もいる。私は後者。市場への混乱を防げたのはよかったのかしら?私は疑問だが。

 

 マイナス金利政策を解除すれば円高になると言われていたが、織り込まれて一時的には円高基調になるも米国経済が強いのと中立金利があがったことによるドル買いドル高だと思うので円安基調に戻った。常日頃、言っているけども日本がマイナス金利政策解除、要は利上げしても円高になるとは限らない。要するに日米金融政策の結果だからと、何度かポストしてきたとおり。ほどよい円安は日本経済にはプラスなので私は安心しているが。また、インフレ率は高くなったけど需要インフレではないことはPPI、CPIから見てもわかるがコストプッシュインフレをインフレターゲット達成とさせるのも疑問。目立つ消費喚起策もないのに景気がよくなるのか。日本経済の発展ができるとは思えない。

 え?別に政策金利を上げるだけじゃん?と、思われるかもしれないが、短期金利が上がれば長期金利も上がる。イールドカーブ全体上がるので政策金利だけの話ではない。政策金利が上がれば住宅ローンの変動金利が上がると心配されるが、マイナス金利政策を解除した程度では短期プライムレートは上がらない。むしろ、イールドカーブは上がるので長期金利が上がる。要は住宅ローン固定金利の方が上がるんじゃないかと思っている。

 と、ネガティブな意見をさせてもらったが。これが私の意見。 了