Piroブログ 為替についての基本 2022/10/14

為替とは何か?

この話は経済学部出身の方や投資をしている人にとっては退屈な話。ここでは日米円ドルについての話。

 

為替は秒単位で値動きしている。

日米ともに変動相場制なので自由に値動きをしている。

 

なぜ値動きするかというと、円とドルに需要があるためで、円が買われればドルが売られるしドルが買われれば円が売られるから値動きする。また、マネタリーベースのバランスでドルが多くなればドルが強くなるし、円が多くなれば円が強くなる。この他にも様々な要因があって為替は変動している。為替とは何なのか端的に答えるとしたら、それは「金融政策結果」だ。

 

実際に今の状況を当てはめる。

米国は(日本も同じだが)コロナにより景気が悪化しこのままではまずいよねってことで量的緩和政策と金融緩和政策を実施。結果、需給が底上げされ雇用が増え賃上げもされた。景気回復にはインフレがともなう。FRB議長のパウエルさんはインフレターゲット2%に対して4%を許容するとしたオーバーシュート型コミットメントを実施。米国経済は強くてあっというまにインフレ率が上がる。インフレ率の指標は日本にもある消費物価指数を見ており、CPIと呼ばれる。最新の9月米国CPIは総合で8.2%、コアCPI6.6%だった。コアというのは食料品とエネルギー価格を抜いたもの。ちなみに最新の8月日本CPIは総合で3.0%コアで2.8%、コアコアで1.6%だった。日本の場合は米国と違い日本のコアは生鮮食品を除いたもの。コアコアは生鮮食品とエネルギーを除いた指数になっている。米国は生鮮食品ではなく食料品になっているが日本は生鮮食品なので比較するには少し違う。米国同様の食料品とエネルギーを除いた指数も実は公表されている。それによると0.7%だった。

 

日本のCPIからわかることとして、言われているようにコストプッシュ型インフレだと言うことが読み取れる。日本は景気がよくなってインフレが起きているわけではないので金融緩和を続けている。米国は景気が良くなってのインフレでインフレも熱くなりすぎると逆効果なので冷ますために金融引き締めを行っているのが今。日本と米国では真逆の金融政策を行っており金融引き締めをしている米国では金利が上昇、日本はYCCにより長期利回りは0.25%に抑えていることから金利差も開きドルが強くドルが買われているためドル高が起きているのだ。

このように金融政策次第で値動きが変わるのだから「金融政策の結果」なのだ。