Piroブログ 為替について 2022/07/21

為替について
値上げ要因の1つに為替があるが、ほとんどの人は為替のチャートで動きだけを見ているだけではないだろうか。その為替について少し触れたい。

■為替はなんで動くのか?
ここでの為替は日米での話。
日米ともに変動相場制で投資家などが円を買えば円が高くなるしドルを買えばドルが高くなる。ドルが買われれば円が売られる。これだけの話で、これだけの話のために金融政策をしているわけではない。

では、今(2022/07/20)の円安は何が原因なんだろうか。日経新聞によると、日米金利差が開いた結果としているが。。。これは正解なのだろうか?

ざっくり言えば正解なのだろうけど、100点ではないから不正解か。ここで言う金利差とは長期国債の利回りを見ていて、これは名目金利である。先日、140円に迫った時の日米金利差は開かなかったのに円安に触れたので日経新聞の回答は正解ではない。

名目金利=実質金利+期待インフレ率

名目金利は実質金利と期待インフレ率を足したもの。ここで見なければならないのは期待インフレ率だ。期待インフレ率は予想されるインフレ率で予想インフレ率とも言われている。140円に迫ったときの米国期待インフレ率は2.3%あたりでピークの時からはだいぶ下げた。

期待インフレ率を下げる原因の1つに景気後退が言える。米国はコロナによる不況から回復するために財政出動を行い回復しインフレ率が高くなったので金融引き締めを開始したことで景気後退観測が期待インフレ率を引き下げた。

日本の期待インフレ率は約1%。コアコアCPIは0.6%。日本においてはこれから景気回復に向けて始動するはずなので日本の期待インフレ率は上がり米国は下げることが予測できるので、今後はどこにポジションを取るかわからないが円高に触れていくだろう。