Piroブログ コモディティに切り替えた理由と今後 2022/02/10

原油が高値を更新(2022/02/07時点)しているが、その原油の見通しをブログにする。ただし投資は自己責任で。

私は今年に入ってから個別銘柄株を全て手放しコモディティに手を出した。理由は簡単で下記のとおりである。

■岸田政権の経済対策に不安
■世界経済のインフレ
■利上げ観測
■岸田首相の失策と失言

私は以前から菅首相のままでいいと言っていたので岸田政権に関しては批判できる権利があるので批判させていただく。

■岸田政権の経済対策に不安
岸田首相が総裁選時に訴えた数ある項目の中で私が期待したのは①所得倍増計画財政出動③脱財務省だった。①所得倍増計画においては今日(2022/02/08)の時点では完全に消えている。昨年の衆議院議員総選挙においても所得倍増計画は消えていたので見切りをつけるきっかけとなった。②大規模な財政出動をする予定だったが蓋を開けてみれば、ごまかした財政出動だった。③財務省のポチではありませんと総裁選時に言っていたが今日(2022/02/08)の段階では財務省のポチである。

■岸田首相の失策、失言
キャピタルゲイン増税②株主資本主義からの脱却③コロナ対策(過度な鎖国、ワクチン接種の遅れ、マンボウ)④財政収支(PB)の黒字化⑤自社株買い規制などあるが、岸田首相が何かを語れば株価はさげていた。

■世界経済のインフレ
コロナにより多くの国が財政出動を行った結果、市中にお金が出回り消費させインフレを起こさせた。結果、雇用が戻り始めたので物価の安定を目指し金融引き締めを実施する国が出始めた。日本においては財政出動を行うも緊急事態宣言、まん延防止等重点措置など続き消費できる機会が失われていた。そこにエネルギー価格の高騰でコストプッシュとなり景気回復による物価上昇ではなくコストプッシュによる物価上昇が起き始めた。ただ、これはエネルギー価格高騰によるコストプッシュの一時的なインフレなので景気回復でのインフレではないため家計を苦しめる。そこに何も対策をしない岸田政権。このような状況なのに財政収支の黒字化、キャピタルゲイン増税など増税しか考えていないので日本の株価は厳しいと判断した。

■利上げ観測
米国は物価上昇と雇用の回復によりテーパリングを行った。また、利上げもすることを匂わせている。利上げとなればドルが買われ株式市場から離れ金利がいい商品に流れることから日本も影響を受ける。日本は投資する要素がなくコロナバブルだけで投資を受けた会社は厳しくなるし、新興企業は投資がなければ設備投資などできず成長にストップがかかる可能性がある。その結果が、今の為替やマザーズに出ている。

原油の見通し
このように私は日本株式市場は厳しいと判断し個別銘柄は全て手放しコモディティを選んだ。世界的な物価上昇はコモディティを上げる要因になる。そもそも物価上昇の理由には世界経済が回復してきたことによる供給制約が基本的な理由。需要が増え供給が追いつかない物価上昇とエネルギー価格高騰が原因。何かを作るにはエネルギーが必要で原油OPECプラスが握っている。そこにカーボンニュートラルを進めるバイデン大統領がOPECプラスに増産依頼してもOPECプラスからは不満があがり増産に踏み切れないので原油価格が上がる。

このことを予測できた私はドバイとテキサスの原油をやりくりしつつ、穀物、とうもろこし、小麦、大豆を買っていた。農産物を作るにもエネルギーが必要だし物価上昇しているのだから価格が上がるのは必然的なことだ。

月曜日(2022/02/07)のロイターに米国のシェールオイルの産出に底が見えたと報道があり原油はさらに上がるかと思われたが、同日昼頃に同じくロイターから米国がイランとの核合意交渉で制裁が緩和される可能性が出てきたと報道。これによりイランからの原油調達が見え原油先物は下落したことを受けてドバイ原油ブルからベアに変えた。

今後の原油は下がると見ている。ただ、長期ではロシアがウクライナに侵攻したら原油は上がるので見えない。現状はベア一本勝負。

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