自民党総裁選の立候補者3人の会見を全て見た（1人約2時間）。私は自民党党員ではないので選挙権はない。ちなみにどこの党員でもない。ただ、自民党総裁は総理大臣になることが、ほぼ間違いないことから総裁選には注目している。メディアは切り取りがあるので自ら確認したのでまとめた。
【経済対策】
岸田氏 「新しい資本主義」
高市氏 「サナエノミクス」
河野氏 「？？？？？？？」
岸田氏の経済対策における規模感は数十兆円。高市氏は大規模な金融緩和と財政出動。河野氏は何も見えなかった。岸田氏は成長と分配を基本とする経済対策で事業成長への支援はする。攻めの産業政策。民間企業における分配。賃上げなど。令和版所得倍増計画。産業へのインフラ投資は高市氏と同じで高市氏は経済成長戦略。岸田氏と高市氏の経済対策の土台はアベノミクスで同じ。河野氏は経済対策については何も語らずなので厳しい。
【プライマリーバランス（PB）に関して】
岸田氏
コロナ禍では財政出動をしなければならないが将来的には黒字化を検討しなければならない。
高市氏
PBは無視してインフレターゲット2%を目指す。
河野氏
PB黒字化は議論が必要。インフレターゲットは決めない。
インフレターゲットを決めない政策は経済政策にならない。日銀に投げっぱなしジャーマンとする河野氏はいただけない。このコロナ禍でPB黒字化と言う候補者がいなくて一安心。もし、コロナ禍で黒字化と言う政治家がいたら次期選挙で落選してほしい。
【消費増税、増税】
3人とも消費増税に関しては考えていないとのことで◎。高市氏のキャピタルゲイン増税と企業内部留保への課税は撤回したのか不明だが高市氏は投資して景気がよくなれば税収入が増えるロジックを理解していたので見送っているかもしれない。
【安全保障】
岸田氏 「我が国の領土を護り抜く。インテリジェンス機能を充実させる。」
高市氏 「エネルギーの内製化、サイバーセキュリティの強化。」
安全保障の考え方はITに詳しい高市氏がよく思える。経済がよくなれば安保も充実するので河野氏からは想像できない。
【皇室】
岸田氏、高市氏は男系男子を貫く、伝統文化歴史を重視。河野氏は女系天皇を容認していたが、総裁選出馬にあたり有識者会議の意見を尊重すると逃げた。
【原発】
岸田氏、高市氏は再稼働を肯定。河野氏は脱原発だったが、総裁選出馬にあたり原発稼働の肯定意見に変わった。福島の処理水に関して高市氏は地元漁業との話し合いの上でとした。高市氏は処理水を海洋放出をしないというわけではないし菅総理の決定を否定しているわけではない。この件は長くなるので別の機会にする。
3人の会見を見ての感想。
岸田氏は増税のイメージ、財務省の犬、ポチのイメージだったが、財政出動もするし緊縮財政のイメージはなくなっていた。参考までに岸田BOXで質問に答える岸田氏はおもしろい。
参考
岸田さんは財務省の犬ですか？
https://twitter.com/kishida230/status/1436659537436577798?t=VEjdy4SdPtdqL08Z809kIQ&s=19
高市氏の経済政策は岸田氏と大きくは違わない。岸田氏と違うのは安全保障への投資で安全保障に関しては高市氏か。
河野氏は経済政策に関して何も語っていないに等しい。正直、厳しい。
日本にとっては岸田氏か高市氏の経済政策が必要。
了
