Piroと歩む歴史 今朝の日経で気になった一面 ~2021年2月18日~

また、日経か。。。。。

 今朝の一面。『コロナ下でインフレの芽』とあり内容を読むと様々な事柄を誇張して書かれておりインフレが悪のような印象を与える記事だった。

①米国のインフレ率
記事引用
『「米国のインフレ率はコロナ前の水準1.4%になった。今後は2.2%まで上昇すると予想。「財政出動が続けば一時的に過度なインフレにつながる懸念。サマーズ元財務長官はバイデン政権の1.9兆ドルの経済対策を過大と批判し「インフレリスクに警戒すべきだ」と主張。』

と、あるが。あくまでも水準に戻っただけでFRBも2%を超えることを容認しているのだから当たり前のことなんだけどインフレ圧力はあかんみたいな言い回しに感じる書き方はさすが日経。

FRBには苦い記憶もある
記事引用
『「物価が上昇し始めた場合、連邦準備理事会(FRB)がうまく制御できるとは限らない」FRBは早期の引き締めを否定。「当面は2%を上回る物価上昇率をめざす」と述べ景気の下支えに力を注ぐバイデン政権と歩調を合わせ、雇用改善に向けた今の緩和政策を続ける姿勢。FRBには苦い記憶もある。13年に当時のバーナンキ議長が資産購入の縮小に言及したことで金利が急騰し、株式相場の急落を招いた。』

と、あるが。2013年にバーナンキ議長の発言で株価が下落したのは事実だけどS&P500で7.5%下落しただけで、その程度の下落は毎年2回くらいある。同時期の米国債10年は1%上昇している。米経済はこれが原因で不景気になってないし、むしろ好景気に向かっていく。「FRBには苦い記憶」もあると書いてあるが、そんなことはない。

 誇張した書き方なのは記事を書いた記者の先入観であり新聞記事ではなくレポートに過ぎない。日経に限らずだが新聞は事実だけをそのまま伝えればいい。

f:id:Piro_blog:20210218150931j:plain

参考
コロナ下でインフレの芽 需要回復、供給追いつかず:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODB108CI0Q1A210C2000000/