Piroブログ 石原莞爾の法廷記録 2023/08/09

今年もこの日。広島と長崎に落とされた原爆を決して許してはならない。戦争犯罪戦勝国が敗戦国を裁くもので、当時の戦争犯罪における裁判は裁判中に決め事が決まるありえない裁判だった。東条英機と仲が悪かった石原莞爾東京裁判酒田法廷に証人として現れた。GHQは東條と特に仲が悪かった石原に「東條が戦争の根源だ」との証言と主張をさせたかったが。。。この証言を紹介し平和を祷りたい。

 

検事

「この戦犯の中で誰が一番第一級の悪人か?」

 

石原莞爾

「それを聴くか?それなら答えてやろう。それはトルーマン大統領である。」

 

検事

「何でそんなことを言うのか、理由を言いなさい。」

 

石原莞爾

一枚のビラを取り出し、「これを読め。こう書いてある。『もし日本国民が銃後において、軍と共に戦争を協力するならば、老人、子供、婦女子を問わず全部爆撃する。だから平和を祈願して反戦体制の気運をつくれ。』トルーマン大統領名でこれが出された。これはなんだ。国際法では、非戦闘員は爆撃するなと規定があるにも拘わらず、非戦闘員を何十万人も殺した。国際法違反である。」

 

検事

一番悪いのは東條だと言って欲しかった。「イヤイヤ、そのビラに書いてあるのは単なる脅しじゃないか。」

 

石原莞爾

「何言ってるんだ。おどし?おどしじゃないだろう。実際このビラの通りやっただろう。広島に何をした。長崎に何を落としたんだ。このビラに書いてある以上のことをやったじゃないか。従って、トルーマンの行為は第一級の戦争犯罪である。」

 

「なぜ俺を戦争犯罪者として裁かないのだ。このたびの戦争は満州事変が発端となりおこった。満州事変を起こしたのはこの俺だ。なぜ俺を裁かんのだ。」

 

裁判長

「あなたは証人としてここに呼ばれたのですから、そのような発言はなさらないで下さい。」

 

石原莞爾

「まだある。アメリカは日本の戦争責任を随分と古くまで遡ろうとしているようだが、一体いつまで遡るつもりなのか。」

 

裁判長

「日本の行った侵略戦争全てです。できることなら、日清戦争日露戦争まで遡りたいところです。」

 

石原莞爾

「ほう、ならばペリーを連れてこい ! 日本は鎖国していたんだ。それを無理矢理開国させたのはペリーだろう!」

 

裁判長

「石原さん、あなたは日本軍の21倍の支那軍に勝つ自信があったのですか?私には到底無謀な計画のように思えてなりませんが?」

 

石原莞爾

「勿論勝算はあるさ。君に教えてやろう。戦争は数の勝負ではないんだよ。大切なのは作戦だ。もしもこの戦争で私が指揮をとっていたのなら、裁判長、あなたの席に私が座り、ここにはあなたが立っていた筈だ。」

 

裁判長

「あなたは、東條英機と思想上の対立があったと聞きますが?」

 

石原莞爾

「ない。」

 

裁判長

「いやいや、そんなはずはないでしょう。あなたは東條と対立していたはずです。」

 

石原莞爾

「ああ対立はしていたさ。しかしそれは思想上の問題ではない。なぜなら東條の馬鹿には思想なんてものはない。私には少なからずあるけどな。」

 

裁判長

「今回の戦争で最も罪深い戦争犯罪者、それは誰だと思われますか?」石原の口から「ああ、それなら東條」という言葉を聞きたかったが。。。

 

石原莞爾

「ああ、それならアメリカ大統領トルーマンである。

そうであろう。何の罪もない民間人を原爆で殺しまくり、20万人も殺してそれが正義だと言えるのか?トルーマンこそが最大の戦犯だ。戦時中日本の軍隊は悪いことをしたという部分もあるだろう。しかし、戦場の興奮によって戦闘員を侵害することはおおいに有り得ること。 勿論忌むべき行為ではあるけれども、これらの偶発的な事件と計画的な大虐殺とは根本的に違う。トルーマンの行為こそ戦犯第一級中の大一級の行為。今日戦勝国が如何にこれを抗弁しようとも、公正な第3者と後世の人類によって歴史的な審判を受けることは免れ得ない。一国の大統領ともあろう者がかかる野蛮行為をあえてして、しかも、少しも恥じるところがない。我々はこのような者を相手にして戦ったことは、何とも恥ずかしい。」

 

裁判長は裁判記録の破棄を命じ、そのまま裁判を終わる。