Piroブログ 今週のFOMCについて考察してみる 2023/06/13

今週はFOMCに日銀金融政策決定会合と目白押し。昨日(2023/06/12)のNHKニュースから見通しを考察する。

 

引用①

アメリカでは4月の消費者物価指数の上昇率が10か月連続で前の月を下回り、2年ぶりに4%台となるなど、インフレが落ち着く傾向が表れています。

→一時のピークから見ればかなり落ち着いたと見れるがインフレターゲットから見れば、まだ高いとも受け取れる微妙なCPIなので、今夜(2023/06/13)のCPIは注目。下げてくれば利上げは見送る可能性に傾く。上げてくれば利上げだろう。

 

引用②

5月の雇用統計では、農業分野以外の就業者数が市場予想を大きく上回りました。賃金の上昇圧力が続いているとの統計や、人手不足から運送費が下がらないなどのデータもあり、インフレを抑え込むためにFRBが利上げを継続するとの観測もあります。

→これはフィリップス曲線(失業率が低ければインフレする関係性)。インフレ率が安定する失業率をNAIRUといい、米国は4%くらいなので下回っていることから利上げを見送るとインフレは加速する可能性がある。

 

引用③

今回の会合で利上げが見送られた場合でも、インフレの収束に時間がかかる見通しが出れば、今後さらなる利上げが行われる可能性を指摘しています。

→現時点で利上げを停止した場合に考えられる最悪なシナリオはインフレ再加速。過去の米国を振り返れば雇用への需要が高まり賃金上昇によるインフレを経験しているのだから同じ轍を踏むことはないと思うけど。

 

引用④

人手不足で、働く人の供給が追いついていない。需給のバランスが崩れて賃金は高止まりしている。インフレはFRBの目標に比べてまだ高すぎる。経済にブレーキをかけるために、まだやるべきことがあるかもしれない。

→失業率が低い理由がインフレの原因になっているのだから見送るリスクはある。

 

まとめ

市場観測では利上げ停止と言われている。または今回は見送りとも。いやいや、利上げだとも。現実的な指標を見る限りは利上げだろうけど社会的環境もあるのでFEDが悩んでいる姿が思い浮かぶ。

仮に利上げならば米国株が売られドルが買われるので円安加速。停止ならばドルが多少売られるか現状変わらずか(織り込み済み?)、期待から米国株が買われる。そんなところ、日本はYCCの修正はあってもいいが、何もなく現状維持なんだろう。

 

FRB 13日から金融政策会合 利上げ見送りか継続か 判断に注目

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230611/amp/k10014096601000.html