Piroブログ 次回のFOMCで利上げがあるか考察してみた。 2023/04/14

 

一昨日、米国CPIが発表された。総合で5.0%、コアで5.6%となり相変わらずインフレは続いている。まあ、エネルギーと食品を除くコアで5.6%なのだから米国の消費熱は冷えるどころか熱いままだ。

次回のFOMCでは利上げをするのか考えてみたい。

SVBの影響もあり、金融システムの不安が発生した。この影響もあり利上げを恐れるのではないかという観測もあるが、インフレ率だけを見る限り利上げを見送ることなんてあるのだろうか。

そもそも雇用と物価の安定を目的とするFRBにおいて難しい判断が迫られているのは間違いない。利上げを見送ると再びインフレに加速するかもしれない。インフレが加速すると失業率は下がり始めるだろう。これはフィリップス曲線だ。インフレが加速しない失業率、すなわちNAIRUは4.4%であり、今の失業率は3.5%なのでNAIRUの方が高い。過度なインフレは経済において逆効果なので失業率も低ければいいということではない。ここ最近は米国のNAIRUが上がっているのではないかという話もあるが、時事通信のグラフを見ると、そう思えなくもない。

物価と雇用の安定をさせるのであれば程よいインフレにすることが大切で、それがフィリップス曲線を見てNAIRUを目指した金融政策が必要。結果、金融システムが安定するのだから、現状においては利上げをしないという選択肢はないはずだ。

さて、日本。先日、植田総裁が爆誕した。爆誕会見では「雇用」という単語の発言がなかった。嘉悦大学高橋洋一氏の動画で気づかされた。やはり、金融機関を大切にする金融政策。よって、まもなくしたら利上げはするよという暗示なのかもしれない。やはり政策金利を維持したまま、長期を上げる意図的なベア・スティープニングをする可能性はあるかな。

時事通信より引用