日銀次期総裁に植田和男氏が起用されることになりそうだ。私が気になるのは3点。
①インフレターゲットを長期で見るのか短期で見るのか
②今の日銀が行っている金融緩和を支持しているが、どの部分での金融緩和を支持しているのか
③植田氏の金融政策とは？金融機関ラブ？
現在のインフレターゲットは毎年2％やることになっているが、なぜ2%なのか？それはマクロ経済学において雇用が大切でフィリップス曲線に基づく結果だからだ。あるところで金融緩和から金融引き締めに転換する。その判断はNAIRU値などから検討される。これだけではないが。
このインフレターゲットを毎年達成させる短期なのか、ダラダラさせる長期なのか？仮に後者ならば金融政策は期待できない。
植田氏は日本銀行が行っている金融緩和を支持しているという。この金融緩和はどこの部分を指しているのだろうか？私の認識はデフレ脱却、景気回復、雇用安定、物価安定のためにインフレターゲットをやりきる。それはアベノミクス完遂であるが、もしかしたらコロナで冷え込んだ経済を回復させるための金融緩和だと思ってないだろうか。そうだとしたら大きな間違い。そろそろ金融引き締めをする頃かもしれない。まあ憶測だが。
まあ、何はともあれ総裁になるまでは金融政策に対する考え方はわからない。憶測どうこう言ってもね。だけど、原田泰氏の本からは金融機関を第一に考えているかもしれないので、それも不安。
正直、私は不安材料の方が多いことから銀行系の株を引き続き保持する。まあ、どちらにせよ。銀行系は持っておくべきかと。
了
