Piroブログ 日米首脳会議のQuad首脳会議について 2022/05/25

2022年5月23日、日米首脳会議と2022年5月24日、Quad首脳会議の会議後の記者会見をすべて確認した。今回の2日間は新しい歴史が動いたと感じられた。


■記者会見からのまとめ
①自由で開かれたインド太平洋(FOIP)
対露、対中に日米が重要。
Quadを成功させる。
FOIPの実現、繁栄。

北朝鮮問題
北朝鮮問題、日米韓協力。
バイデン大統領拉致被害者家族と面談。

経済連携
IPEF発足へ日本も協力、米国にTPP復帰を要望。
経済版日米2プラス2開催。

④台湾有事
台湾海峡危機に対して米国は軍事関与する。
日本は反撃能力、防衛費増大。

⑤日本国内
G7議長国日本、広島開催。
常任理事国に?

⑥インド太平洋地域への支援
コロナに対してQuadワクチンの提供。
自然災害への支援。

⑦Quadとして
QuadはFOIPの実現に向けての取り組みであり、特定の国に対して取り組む枠組みではない。

⑧国際秩序
露の行動は国際秩序の根幹を揺るがす行為で力による行為をインド太平洋地域で起こしてはならない。

⑨Quadの総意
Quadの考え方は4カ国総意。
世界に発信させる。

経済連携
TPP、RCEPとIPEFのすみわけは今後の検討課題。


■対中対露(安全保障)
FOIPにおいて脅威なのはチャイナである。この認識は変わらない。チャイナ、ロシアと名指ししないものの、誰が聞いてもこの2カ国を対象にしている。
チャイナはすぐに反応した。中国外務省の汪文斌報道官は24日の記者会見でQuadはアジア太平洋における「ミニNATO」として見ていることがわかった。さらに、中露軍の爆撃機が日本周辺を飛行しQuadを牽制した。
NATO」拡大と「NATO」加盟を1つの理由としてウクライナに侵攻したロシアを許すとチャイナによる台湾侵攻をさせる可能性がある。台湾侵攻した場合、チャイナに対して起きうることを想像(脅し)させて侵攻させないのも大切。
今回のQuadと日米首脳会議ではチャイナはQuadと日米同盟を軍事同盟の位置付けとして意識していることがわかったので台湾への軍事侵攻はなかなかできない抑止になっただろう。

■え?日本も戦うの?
日本国としては戦争するとは言えないけども、国家存亡危機事態となれば自衛隊は敵国と戦うことになる。台湾有事は日本にとっては国家存亡危機事態となることが想定されるので日米豪印と英仏などと共にチャイナと戦争をする可能性がある。チャイナは日本の自衛隊を軍隊だと認識しているから「ミニNATO」と例えており、自衛隊は戦争しないという固定概念は日本人だけだ。

■IPEFに関して
簡単な話、TPPに米国が戻ってくれば解決する話だが、今更米国は戻れない。戻っても中心になれないのでワガママ米国はIPEFを作った。日本としては協力するけども「TPPにも戻ってね。」と、伝えるのはあたりまえである。

■さいごに
露の行為はインド太平洋にとっても脅威である。インド太平洋で何かしらの事案が発生するとしたらチャイナが絡むだろう。その事案に対処するにはASEAN、太平洋諸島諸国の協力も必要である。それはチャイナにも同じことが言える。Quadが終わり26日からチャイナの王毅外相は太平洋諸島諸国8カ国に訪問すると発表があった。これらの国々を味方にする役割は日本だと私は思っている。外交面では仕事をしている岸田総理には頑張ってもらいたい。