Piroブログ コロナ罹患妊婦のこと ~2021年8月20日~

昨日はワクチン接種の特別有給で家にいた。
私は熱が出たが昼前後には下がっていた。
コロナに罹患するよりは副反応は大したことない。
それこそ、自宅療養でいい。ワクチンの副反応は自宅療養でいい。

家にいたのでフジテレビのニュース番組を見ていたところコロナ罹患妊婦が自宅で出産し新生児が亡くなったことを伝えるアナウンサーが号泣していた。この出来事は子供を持つ親、これから親になる人には悲しいニュースだったのではないだろうか。なぜ、こんなことが起きたのか考えてみたい。

参考
フジテレビニュース番組イット!の動画
https://twitter.com/Master_Bird_/status/1428281441134080005?s=19

①なぜ救急搬送されないのか
コロナ関係なく早産の場合はNICUがないと受け入れられないので病院が限られてくるから搬送には時間がかかる。今回はコロナ禍で母体がコロナ罹患者だとなるとコロナに対する施設と早産に対する施設が整っていなければならなく、なかなか搬送先が見つからなかったのだろう。かかりつけの医療機関はクリニックかNICUなどの施設がなくハイリスクの分娩に対応できなかったのだと思われる。

②なぜ入院できなかったのか
今朝のニュースでコロナ病床実態調査をするとあったが医療機関の実態を知る意味ではいいと思う。よく、ベッド数を増やせばいいと言う人がいるけど増やせても回せないのが現実。元々の医療体制に問題があるのはコロナ前からでコロナで浮き彫りになっただけ。だから、ベッドを増やせばいいってことではない。搬送先が見つからないと言うニュースがあるが、これはコロナ前からだ。病院の分散、人手不足などが解決しない限り。また、病院あたりの医療従事者数も考えるべきだ。だから、1ベッドにお金を出したところでは意味がない。残念だが今からすぐにできる対策はない。今までの政権が手を付けなかった医療体制に問題がある。野党から野戦病院を開設するべきだという声もあったが誰が野戦病院で働くのか考えているのだろうか。国会議員が医療体制の問題を何も考えていなかった証拠になる発言のように思えた。

参考
コロナ病床実態調査へ 政府、補助金受け消極的な病院も:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA192LC0Z10C21A8000000/

③この場合はどうすればいいのか
かかりつけの先生に相談してワクチン接種をするべきだ。日本産科婦人科学会は妊婦へのワクチン接種を推奨している。ただ、若い人にワクチンが回らないのも事実で妊婦とその家族には優先的にまわる体制強化をするべきだ。高齢出産などのハイリスク分娩はNICUがある病院をかかりつけにしておくのも大切。しかし病院が分散しておりただですらNICUを持つ病院が少ない。そして産婦人科を希望するドクターも少ない。この状況はコロナと関係なくコロナが浮き彫りにしたのだから今後の医療体制の見直しはしっかり話し合って決めてもらいたい。

最後にツイッターなどのインターネットで拡散されているワクチンデマには注意して一次ソースを確認した上でワクチン接種を決めてもらいたい。ワクチン接種のデマの1つに妊婦は危険とあったが、それはデマである。デマを拡散させた人達の罪は重いと思う。

また、第5類にすれば医療逼迫、医療崩壊しないのではないかという人がいるけども、それは違う。第5類にすれば保健所の仲介なく患者と医師で話せるようになる。保健所の仲介に時間がかかるのであればすぐにやめた方がいい。しかし、コロナの性質が変わるわけではないので医療現場での対応方法は変わらないと思う。PPE(個人防護具)も大変だから第5類にすればみたいなことを言う人もいたが、ありえません。コロナ関係なく医療機関では感染対策の観点からPPEを徹底しなければならない。院内感染はコロナだけではない。

今回のようなことが起きないようにするためにはワクチン接種を拡げるしかない。

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