Piroブログ 戦争を知らない私達 2022/04/28

『戦争を知らない私達』
日本がウクライナ(以下、宇)同様に侵攻された場合、私達日本人はどうなるのだろうか。考えてみたい。

■戦後77年
大東亜戦争終戦から77年。当時、徴兵されて戦った日本人は17歳〜40歳なので、現代においては戦争を知らない世代が大半である。私もその1人で当時の日本国民は戦争に対してどのように考えていたのかを調べていたのが昨年末。今回のウクライナロシア戦争(以下、宇露戦争)で宇国民の気持ちは当時の日本国民と似たところがあったと私は考える。

■現代の日本における国民性
露の侵攻を受けてもお花畑の日本人は日本の安保を考えてもいないだろう。日本の安保を考える上では参考にするべき出来事が露侵攻で経済面でもエネルギーの確保などマクロで考えた経済安全保障の策定が急務。大東亜戦争時、日本はエネルギー確保ができず長引く戦争は日本を弱体化させた。終戦から77年経った現代においてもエネルギーは輸入に頼っている。

■日本が考えるべきこと
①日米同盟の強化
同盟がなければ共に戦ってくれないことは宇露戦争で学べた。宇はNATOに加盟していないので武器供与はあっても共に戦ってくれない。これが同盟の大切さ。ただ、同盟があっても必ずしも共に戦ってくれるわけではないので防衛力が必要になる。

②日本の防衛力
安倍晋三氏が総理大臣の頃に「尖閣諸島が侵攻された時、もっともやってはならないのは即座に米国に頼ること。まず、日本が自ら守ろうとしなければ同盟は動かない。」と、言っているように日本の意思が弱ければ日米同盟は機能しないだろう。機能させるためには防衛力の強化が必要だ。宇国は自ら守るために戦った結果、武器供与に至っている。その防衛においてもリーダーとして能力を発揮できる中心人物が必要だ。

③強いリーダー
日本を守るためには強いリーダーが必要。そのリーダーの元で自衛隊、国民は動くことになる。防衛として戦う意識を芽生えさせるのも必要だし、敵国との交渉も必要となる。また、同盟国と友好国からの支援も必要。これには多方面に力を使えるリーダーが必要だ。宇国のゼレンスキー大統領は芸人であったせいかスピーチがうまい。この人について行こうという気持ちにさせる。そのスピーチ内容を考えるライターも素晴らしい。そして外交もこなしている。宇が徹底抗戦できているのは強いリーダーがいるのも1つの要因ではないだろうか。

核兵器保有に関して
日本は米国の核の傘に守られてきた。
核兵器保有するか、シェアするかの議論はするべきだが、核兵器の使い方が大切で持っているだけでは意味がない極右は核兵器保有しろの一辺倒。極左核兵器保有反対の一辺倒。これでは議論にならない。核兵器の正しい使い方を熟知した専門家が日本に想定される有事に備えて議論をするならば賛成。核兵器使用方法を知らない素人が核兵器保有しろと言っているのは違和感しかない。

■日本有事
日本で想定される有事はたくさんあり、ひとつずつ検証が必要。先日、自民党の安保提言が発表された。大きく変わった点として「敵基地への攻撃」から「反撃能力」に変わったことだ。これは大きな進歩だと私は考える。この変化は日本もそう遠くない未来に侵攻される可能性があるということを認識し始めた結果であろう。私達国民も宇露戦争から学び経済安全保障について考えてみるのはどうだろうか。いざ、侵攻された時に今のままでは対抗できるとは思えない。