Piroと歩む歴史 ~2020年3月~ 11回目

11)2020年3月28日(38歳)

 2020年3月10日に日本環境感染学会から発表された「医療機関における新型コロナウイルス感染症へのガイド第2版改訂版」に記載されている新コロナに関してまとめた。前編後編の前編は現段階わかっている新コロナに関してまとめた。後編では特に各家庭・各個人でも実施できる予防策などを中心にまとめた。これらの詳細は下記URLを確認してほしい。今回は後編。

 

医療機関における新型コロナウイルス感染症へのガイド第2版改訂版」

http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/COVID-19_taioguide2.1.pdf

 

【感染対策】

 「標準予防策の徹底」と「感染経路別予防策」の2つを重点に対策が必要。

  「標準予防策」は感染対策において基本のことであり、医療機関では新コロナに限らず実施される予防策である。新コロナにおける「標準予防策」の詳細は文献を読んでいただきたい。文献に書いてある各個人でもできる予防策は咳エチケット、擦式アルコール手指消毒、手指衛生(手洗い)、うがいの実施である。

 「感染経路別予防策」は飛沫予防策と接触予防策を標準予防策に追加して実施。ポイントは2つ。

  ・ウイルスを含む飛沫が目、鼻、口の粘膜に付着しるのを防ぐ

 ・ウイルスが付着した手で目、鼻、口の粘膜と接触するのを防ぐ

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 個人で行える予防策は咳エチケット、手指消毒、手洗い、うがいを頻繁に行うことで、ほぼ防げるだろう。つまり風邪予防と同じことをすればいい。また、目からの感染を防ぐには眼鏡などは有効である。さらに新コロナはエンベロープを有するためアルコールに感受性を有する。アルコールと次亜塩素酸ナトリウムによる環境清拭(接触面の清拭)は効果的。アルコールが手に入りにくいので次亜塩素酸ナトリウムのキッチンハイターなどを希釈し0.05%に調整して使用するのがいい。トイレの便座、ドアノブ、手すり、水道のハンドル、スマホなど身の回りの物を清拭するといい。ただし、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムに弱い物質もあるので気をつける必要がある。

 ちなみに医療機関において医療従事者は目、鼻、口を覆う個人防護服を着用しキャップ、ガウン、グローブを装着する。一時的に大量のエアロゾルが発生しやすい状況においてはN95マスクを着用。タイベックのような防護服は必要ない。

 

【最後に】

 新コロナは高齢者、持病がある方には油断ができない病気。しかし、これは新コロナに限らず他の感染症にも同じことが言える。私達ができることは上記の感染対策であり、各自が実施することで感染も拡大も防げるので各自が心がけてもらえるといい。