Piroブログ 五輪ゴルフに感動したはなし。~2021年8月3日~

東京五輪、盛り上がっていてよかった。
もともと、私は開催に賛成していたので嬉しい。
前回の東京五輪にはなかったゴルフでは、たくさんの人が松山選手のパターに一喜一憂したのではないだろうか。

1940年の東京五輪支那事変の影響で開催返上し、24年後の1964年に東京五輪が開催された。東京1964と東京2020で大きく違うのは参加国と競技と種目数。前回の東京五輪にはなかったゴルフもそのひとつ。

ゴルフツアーは高額賞金をかけて戦っているが五輪は高額賞金はなく栄誉だけで戦っているため、どこまで本気なのか疑問ではあったが、この4日間全て見た私が言えることは選手全員が本気であった。3つのメダルをかけて国を背負って戦っていた。

3位のために本気でプレーしたことがなかったと言うローリー・マキロイ選手も「お金のためにプレーしていない、古き良き時代に戻った気分だよ。僕の中にもオリンピック精神が芽生えた。(次回)パリでメダルを獲りたい気持ちがさらに強くなった」。と、五輪への思いを強めた。

ポール・ケーシー選手「ゴルフを五輪に残すべきかと問われれば、“100%イエス”と答える。今週出た選手たちの情熱を見ればわかると思うよ。国を代表して戦うのは、これ以上ないことだ」

優勝したザンダー・シャウフェレ選手は「金メダルの意味だって?優勝したっていうことだよ。みんなをやっつけたということ。自分はお金やメダルのためにプレーしているわけじゃなくて、みんなを負かしたいっていう競争心のためにプレーをしているんだ。今週は運良くみんなを破って1位になることができたっていうことだよ」。シャウフェレ選手のお父さんは十種競技で五輪を目指したアスリートで怪我をして諦めた。そんなお父さんに対して「彼はすべてを僕のゴルフに捧げてくれた。この優勝を彼と分かち合えてうれしいよ」。家族でつかんだ金メダル。父と抱き合って喜んだ。

最終日、五輪最後のインタビューで松山選手は「メダルは獲りたかった」と言った。その姿を見た時、日の丸を背負って戦っていたんだと改めて思い感動した。

ゴルフは優勝者のみが勝ちで2位3位は勝ちではない。五輪は1つのメダルを決めるために最後まで戦う。銅でも欲しい。五輪でメダルを獲ることは栄誉でありゴルフにおける五輪のポジションを上げた素晴らしい大会だった。パリ大会では、お金ではない栄誉を掴むために激戦になるだろう。

五輪、ゴルフ。感動した。

参考
“日本の匂い”に癒やされた? ザンダー・シャウフェレが金メダル
https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/139575/1/
マキロイ「3位のためにこんなに頑張ったことない」 トップ選手の五輪ゴルフ評価は
https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/139557/1/
ゴルフ男子 松山英樹インタビュー「オリンピックのメダルは獲りたかった」
https://www.gorin.jp/video/6266084271001/