Piroブログ 経済から読み解く取手市! ~2021年9月17日~

私が住む取手市を経済から読み解く。経済から読み解く取手市。ぜひ、取手の魅力を知ってもらい遊びに来てほしい。これが取手市だーーー!

取手市は歴史ある街で宿場町だった。取手市明治天皇が訪れた際に飲んだ水をお気に召され、その水を使って作られたお酒が田中酒造店の「君萬代」。君(日本国)が萬年続くように。

現在の取手市はJR常磐線上野駅から取手駅まで快速で40分なので都内への通勤エリアとしても人気だったが、つくばエクスプレスが開業してからは取手駅の乗降客数が年間5,000人減少した。人口は約10万人だが20年前から比べると約2万人減少している。

取手市GDPを見ると2019年以降は公開されていなないため2018年を見ると名目で3,390億円、実質で3,228億円で経済成長率は-6%と悪い。おそらく2020年はコロナでさらに悪くなっていると思われる。救いなのは名目が実質より上回っているのでデフレ傾向ではないしデフレーターを見る限り微々たるインフレ傾向である。ただ、コロナ禍の今は厳しいと思われる。茨城県のコアコアCPIは水戸市を見るようで水戸市の2021年7月のコアコアCPIは前年同月比-0.5%でデフレ傾向なので取手市も同様だと思われる。

取手市の産業を見てみると大企業3社に支えられている印象。

【日清関東工場】
日本全国80%のカップヌードル醤油味は取手市の日清で作られている。皆さんが食べているカップヌードルは取手味なのだ。

キリンビール取手工場】
約3,500人が働いている。
キリンビール工場の中で生産量2位を誇る取手工場。35億円かけて製造ラインを増やすので生産量1位の滋賀工場を抜く勢い。銅釜が保存されている工場でキリンハートランドビールは取手工場だけでしか生産されていないため取手の地ビールみたいなものだ。

【キャノン取手事業所】
約26,000人が働く大規模事業所。
主に商業印刷機・高速複合機・化成品の生産、電子写真技術などの研究開発・量産試作・量産支援をしている。

他にも取手市には取手桜が丘ゴルフクラブ、アジア取手カントリー倶楽部、利根パークゴルフ場と3つのゴルフ場があり、どこも駅から近く、都内からのゴルファーが多く集まっている。

駅の数はJR2駅(取手駅藤代駅)。関東常総線は5駅。

医療機関はJAとりで総合医療センターがあり県南の基幹病院として位置づけされている。新型コロナの流行り始めの頃にクラスターが発生しメディアに大きく取り上げられて可哀想だった。

これだけの街なのに経済成長率はマイナスだ。
人口はここのところは減っていないが、高齢化が目立ち若年層が少なくなった。また、つくばエクスプレスが開業してから守谷方面からの客は減ってしまい取手駅周辺には人が集まらなくなった。

なんとしてでも、人を集めたい取手市は駅前再開発に乗り出した。駅前にタワーマンションと商業施設の誘致、そして駅から2キロ離れた所に地域最大級のイオンを誘致することに成功した。完成は2025年を予定。

2023年完成を目標に駅前再開発に約200億円の投資を実施。
この予算の内訳は国からの補助が35%、市税などが35%、地方債(市債)が30%だ。市民が支払ったのは約35%だが再開発目的に税金を取られたわけではない。市債の場合、日本銀行は買ってくれないので投資家が債権を買ってくれた。おそらく長期債権だと思われるので駅前再開発が成功すれば税収入も増えるので投資してくれた人に償還できる。このロジックは国債でも同じだ。国債日本銀行が買ってくれるが。

この事業に反対している政党もあるようだが、私には理解できない。市民の負担はほぼないのになぜ反対するのだろうか。総工費ガーと言うが内訳を説明せず卑怯である。取手市が行っている再開発はマクロ経済学に基づいており、再開発をすることで雇用が生まれる。失業率が下がればインフレ率は上がるので景気がよくなる。取手と言う立地を最大限に活かした素晴らしい政策だと評価している。取手市を衰退させたのはつくばエクスプレスにより市内外の消費者が取手から減ったことは明らかなのだから呼び込める施設は景気をよくする。景気が良くなれば税収入が増えると言うことを理解していないのだろうか。

このように未来に向けた取手市は将来性が高く住みやすい街。ぜひ取手に遊びに来てね〜(笑)

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