Piroブログ 今頃空母いぶきを見たの巻 ~2021年6月13日~

お金出してまで見たくなかった映画「空母いぶき」。アマゾンプライムでタダだったから見てみた。それでは感想。映画と現実を比較し日本が戦争に巻き込まれた場合も考えてみた。

※あえて「観る」ではなく「見る」にした。ながらで見たので。

見たくなかった理由は①原作の漫画では対チャイナだったのに映画では架空の国になったこと②チャイナへの忖度がある③まとめると原作と違うストーリーで別物になり前評判が悪かったから。

原作は漫画の「空母いぶき」で作者はかわぐちかいじ。「ジパング」「沈黙の艦隊」「太陽の黙示録」が代表作。

物語は沖ノ鳥島の西方450kmにある波留間群島初島(架空)に、建国3年の小国東亜連邦(架空)が上陸し占領した。この東亜連邦の場所と初島の場所は一瞬だけ確認できる。フィリピンのルソン島北東部にその国が存在し東亜連邦と小笠原諸島の中間に波留間群島初島がある設定。占領された日本は東亜連邦に対して空母いぶき(架空)を中心とした第5護衛隊群司令(架空)が初島を奪還する物語。

建国3年の東亜連邦は「北方艦隊」という強力な空母打撃群を有し、空母「グルシャ」に「ミグ35」を60機搭載。その他通常型潜水艦1隻、日本本土を射程にする洋上発射型の長距離ミサイルを保有しているという設定。たった3年の小国がこんな打撃群をもつ力があるなんてありえない。バックにどこかの国が支援していると言うけどもどこ?露か?コミンテルン復活か?(笑)

日本の領土を武力により侵攻されたわけだから、既に日本有事である。2015年に成立した平和安全法制に準ずると武力攻撃事態となり防衛出動を発することになる。これは作品中でも使われているが、憲法に交戦権を認めないとなっており戦争ではなく戦闘と作品中でも拘っているが日本有事は既に事実上戦争。防衛省のホームページによると交戦権はないが、やられたら防衛のために抵抗はするよと書いてあるので日本有事になれば防衛出動による武力行使になる。

憲法9条があれば日本は戦争しないと思っている人がいるけど、大きな間違い。日本からは戦争しないけど日本国の存続危機の場合は日本を護るために防衛出動が発せられる。これは国際法で認められている。ここでほとんどの日本人は日米安保があると思うだろうけど日本の領土に対しての侵攻侵略は基本的には自国で戦わなければならない。米国の介入は絶対ではない。

内容はつまらないけど、戦闘シーンは面白かった。レーダー照射のロックオンされた緊張感は伝わってきた。現実で2018年年末に韓国の駆逐艦が海自の哨戒機にレーダー照射してきたが、このレーダー照射でロックオンされミサイルが発射されたらミサイルが当たるまで追いかけてくる。韓国がレーダー照射してきたことは日本でなければ防衛のために反撃され韓国の駆逐艦は沈められたかもしれない事案。ロックオンすると言うことは武力衝突に引き金に手をかけた行為。要するに敵とみなしてきた行為。

作品は漫画の原作通りにチャイナによる尖閣有事(日本有事)にすればよかったのに。変な忖度なんていらないだろ。日本有事と台湾有事をごちゃ混ぜで考える人がいるけども台湾有事はチャイナと台湾での衝突で米軍が参戦し米軍の第7艦隊が攻撃されると日本にとっても国家存続の危機となる可能性があるので存立危機事態が出され自衛隊に防衛出動が発せられ日米台がチャイナと武力衝突することになる。尖閣が侵攻されても同じ考えをするアホがいるけど尖閣は日本の領土なので日本有事。日本有事なので武力攻撃事態で防衛出動が発せられ自衛隊はチャイナと戦うことになる。

作品はリアリティにかけるが戦闘シーンはおもしろい。意味不明なコンビニと記者はいらない。戦闘シーンだけでよかったのに。そして最後に国連軍が登場するのだがチャイナの旗艦が見えた時は一気に冷めた。

事実、チャイナは国際秩序を守らず世界に不安を与えている。この国に限らず暴走する国を止めるためには防衛だと言うことを改めて考えさせられた。

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