Piroブログ 米国経済サンプル ~2021年5月13日~

米国経済が面白い。
経済学を学ぶ人にとっては生きた教材。
インフレに対しての話ができる米国は日本と違い行動してから考える。行動もせずにインフレを恐れる日本とはどこか違う。

参考
市場、米インフレ警戒一段と 長期金利上昇・株全面安:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN12F380S1A510C2000000/

引用
4月の米雇用統計の雇用者数は市場予想を大幅に下回った。前例のない経済・社会情勢のなか経済指標も振れが大きくなっている。

→4月だけの雇用統計で判断するのは違う。ワクチン接種が広まった最初の1ヶ月目の判断ではコロナ特需企業とコロナ回復企業が明確になっていないので正しい雇用統計は算出できない。ワクチン接種が終わり日常生活を取り戻した時の雇用統計が重要。コロナ特需企業とコロナ回復企業の合算がプラスになっていれば財政出動の効果があったことを認める1つの指標になる。

引用
FRBは2%の物価安定と雇用最大化の2つを目標とする。物価は「平均」で2%をめざし、過去の低インフレを相殺するため、しばらく2%を上回ることを容認する。景気の一時的な過熱を容認し、幅広い層の雇用回復につなげる考え方だ。

→そのとおり。物価上昇と失業率の相関性(フィリップス曲線)を理解していればわかる話。物価と雇用のコントロールできるのがFRBであって、財政出動というバックがあるから余裕持った政策ができる。よって、米国の雇用が強くなるのが明確。雇用が強くなれば景気もよくなる。物価の安定と雇用の安定を確認できたら金融緩和をやめればいい話。だから、今の段階でインフレを心配する必要はない。市場もそのうち落ち着く。

まあ、日本が情けない。
日銀がやりたいことを米国はやっているよ。
この結果を受けても日本は何も変わらないんだろうな。このコロナ禍でプライマリーバランス黒字化とかぬかすんだから。どうかと思うね。

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